そのキャリア本当に手放して大丈夫?

転職は本当に難しい面があります。自己認知がきちんとできていない人は、特にそうですし、首尾よく成功したとしても、かなりの時間や手間暇がかかります。面接試験で、「あなたは当社で何ができますか」と質問され、「部長ならできます」と答える人がいると言いますが、その程度の認識であれば、転職などしないほうがいいと言えます。

 

管理職というのは、自分のそれまでの経験から、一つの技能と考える人がいますが、それはその経験世界だけで通用するものであり、むしろ技能というよりは資格とか権利とかと考えた方がいいのです。

 

つまり、経験世界では通用するが、未経験世界では通用しないということです。管理というのは、預かった経営資源を最大効率効果化するための行動ですが、汎用性には限りがあり、今までと別の世界で同じ行動をしてもうまくいかないことが多いのです。

 

したがって、管理職が管理ということを武器に転職しようというのは、無謀なことと言えます。しかし、仕事の仕組みや、押さえるべきツボが分かっており、しかも新組織に飛び込んだときに、派生する問題や受け入れる側の人間関係や風土に対処できる人で、仕事そのものに対する力もある人は、乞われてであれば転職したほうがいいでしょう。その理由は、先の述べたとおりということと、乞われての転職はめったにないことであり、世の中に貢献できるチャンスでもあるからです。

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